当クリニックは、美容医療を通じて、皆様が晴れやかな心で、美しく、健康で毎日を過ごされるようサポートすることをモットーに日々診療を行っております。そして、美容以外の分野でも、当クリニックとして皆様の健康保持のお役に立てると考える医療やお薬がありましたら、積極的にお勧めし、また、提供させていただいております。今回ご紹介する「帯状疱疹ワクチン」もそのひとつです。

帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスが原因の疾病です。
体の片側の神経に沿ってピリピリとした痛みと共に、赤い発疹と水ぶくれが帯状に生じます。多くの場合、上半身に現れますが、顔、とくに目の周りにも現れることがあります。痛みが強く、時には眠れないほど激しくなることもあります。
このような皮膚症状が治まった後も、神経の損傷によって長期間痛みが続くことがあり、これは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれています。
さらに、発症部位によっては、難聴、角膜炎、顔面神経麻痺といった合併症を引き起こす場合もあります。

帯状疱疹は50歳以上になると発症率が高くなり、日本では80歳までに約3人に1人が帯状疱疹にかかると言われています。
これは、子供のころに感染した水ぼうそうのウイルスが体にとどまっていて、加齢やストレスによる免疫力の低下により再び活動を始めることが原因と見られています。

また、帯状疱疹を発症した50歳以上の約2割の方が、「帯状疱疹後神経痛」になると言われています。

帯状疱疹はワクチンで予防することができます。
当クリニックでは「シングリックス」というワクチンを使用しています。帯状疱疹ワクチンには「乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」」と「乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」」の２種類がありますが、下表のとおり、「シングリックス」は高い予防効果と持続期間を有しています。費用は高くなりますが、当クリニックではこちらを推奨し、提供しております。

（※1）横浜市ホームページより
（※2）副反応が出た場合に備え、当クリニックではアセトアミノフェン錠200mgを10錠を提供しております。

RSウイルス感染症は、RSウイルスにより引き起こされる呼吸器感染症です※）。RSウイルス感染症は一般的には軽症で回復しますが、高齢者、慢性の基礎疾患（喘息、COPD、心疾患など）、免疫機能が低下している人の場合、RSウイルス感染症の重症化リスクが高いとされています※）。
※）Centers for Disease Control and Prevention（CDC），RSV in older adults and adults with chronic medical conditions.https://www.cdc.gov/rsv/high-risk/older-adults.html（ アクセス 2023年4月）

■ヒトがもつ免疫の仕組みを利用して、RSウイルス感染症を予防します。
■アレックスビーは、季節に関わらず接種することができます。ワクチン接種を行い、RSウイルスに対する免疫をつけましょう。

多くの方に注射部位の痛みや腫れがあらわれます。また、注射部位以外の症状として頭痛、筋肉痛、関節痛、疲労などがあらわれることが報告されています。
※気になる症状があれば、医師にご相談ください。

❖ 次の方は予防接種を受けることができません
● 明らかに発熱（37. 5℃以上）している方
● 重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
● 過去にこのワクチンの成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方
● その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方

❖ 次の方は予防接種を受ける前に、医師にご相談ください
● 心臓血管系・腎臓・肝臓・血液などの基礎疾患のある方
● 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方、全身性発疹などのアレルギーを疑う症状がみられた方
● このワクチンの成分に対して、アレルギーを起こすおそれのある方
● 過去にけいれんを起こしたことのある方
● 血小板が少ない方や出血しやすい方、抗凝固療法をされている方
● 過去に免疫不全と診断された方、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方

① 接種後30分程度は、接種した施設で安静にしていましょう。体調の変化がないことを確認しましょう。
② 接種当日は激しい運動を避け、注射部位を清潔に保ってください。接種当日の入浴はさしつかえありません。
③ 注射部位の異常な反応や体調の変化を感じた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
④ アレックスビーの接種により健康被害が発生した場合には「医薬品副作用被害救済制度」により治療費等が支給される場合があります。詳しくは独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページ等をご覧ください。